お金 2016.12.15

専門性を求められるドラッグストア、高収入を目指す薬剤師の働き方

薬剤師の転職と一口に言っても、その業種は、病院内薬局、調剤薬局、ドラッグストア、漢方薬局など、いくつか選択肢があります。
その中で、「年収が高いからドラッグストアで働いてみたいな」と考えたことはないでしょうか。
 
実際に、そうした理由でドラッグストアに転職する方は多いようですが、それだけで安易に転職を決めてしまうと、後々後悔することになる可能性もあります。
そこで今回は、ドラッグストアで薬剤師として働いていくうえで、おさえておきたいポイントを解説してみたいと思います。

ドラッグストアには2種類ある

まず、薬剤師の勤務するドラッグストアには2種類あります。
ひとつは、皆さんもよくご存じの、一般的な「ドラッグストア」です。
OTC薬品(一般用医薬品)だけを扱っており、薬剤師の求人情報ではドラッグストアではなく、「OTC販売」という職種で紹介されていることもあります。
 
もうひとつは、「調剤薬局併設のドラッグストア」です。
こちらは、ドラッグストア内に調剤薬局が併設されているという店舗形態です。調剤薬局併設型の店舗では、地域医療に力を入れている場合も多く、地域住人の方々の家に出向いて、服薬指導をすることもあります。
 
ドラッグストアの仕事というと、「雑用が多そう」という印象を持っている方も多いようですが、調剤薬局併設のドラッグストアで働く場合は、調剤業務が主な仕事になるので、それほど雑用をすることはありません。

ドラッグストアで働くメリット

年収が高い
ドラッグストアで働く一番のメリットと言えば、「年収が高い」ことです。
病院や調剤薬局など、薬剤師の他の職種に比べると、ドラッグストアの給与面の求人条件の良さは際立っています。
 
地域や企業によっても違いますが、調剤薬局の平均年収は450万円から550万円ほどなのに対して、ドラッグストアの平均年収は550万円から650万円ほどあります。
調剤薬局は薬局長でも年収は約600万円くらいですが、ドラッグストアの店長場合、1000万円以上の年収をもらっている人もいます。
 
幅広い知識が身につく
調剤薬局は処方箋の取り扱いが主な業務ですが、ドラッグストアはOTC医薬品をはじめ、取り扱う商品が豊富なので、薬はもちろん、健康に関する全般について、幅広い知識を身につけることができます。
 
また、家族の誰かが体調を崩した場合、OTCの知識があるので、薬に関する適切なアドバイスをすることができるというのも、ドラッグストア勤務の薬剤師のメリットのひとつと言えるでしょう。
 

ドラッグストアで働くデメリット

勤務時間が長い
店舗によっても違いますが、調剤薬局の薬剤師の勤務時間は、9時から18時までという店舗が多く、残業があったとしても1、2時間程度です。
 
しかしドラッグストアの場合は22時頃まで営業している店舗がほとんどです。
そうした店舗の場合、遅い時間のシフトを組まれることも少なくないうえに、残業も多いというケースがよくあります。
調剤薬局と比べると、取り扱う商品数が多いため、必然的に仕事量が多くなってしまうので、勤務時間も長くなってしまうのです。
 
休みが取りづらい
ドラッグストアは土日営業の店舗が多く、薬剤師は土日に出勤をしなければいけないケースが多くなります。ひとつの店舗に在中の薬剤師が1人だけということもよくあり、その場合、様々な業務のすべてを自分1人でこなさなければいけなくなります。
 
そのうえ、ドラッグストアは24時間営業で年中無休の場合も多いので、どうしても休みを取ることが難しくなります。休みが取りづらく、労働時間も長いので、それなりに体力に自信のある方でないと、ドラッグストア勤務は続かないかもしれません。





肉体的にはハードな部分もありますが、薬剤師としてキャリアアップしていくことを考えると、調剤薬局よりも多くのことが学べるドラッグストア勤務の方がメリットは大きい、ということも言えます。
ただ、収入面では好条件の求人は多いですが、勤務時間の長さや休日の取りやすさなどによって、長く働くことが難しい場合もあります。
ドラッグストアへの転職を検討する際には、求人を出している企業の労働条件などを事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。