テクニック 2017.03.17

薬剤師さんにとって重要なフィジカルアセスメントとは?

いま深刻な社会問題となっている「少子高齢化」ですが、「超高齢社会」は2025年にピークをむかえると言われています。
厚生労働省はその来るべき未来に向けて、薬剤師のフィジカルアセスメントの普及活動を積極的に展開しているようです。
 
フィジカルアセスメントという言葉は一般的ではないため、それがどういう意味なのか、薬剤師と何の関係があるのかわからない方も多いかと思います。
今回は、薬剤師が行うフィジカルアセスメントとは何か、そしてそれが薬剤師にとってどれほど重要な意味を持つのか、ご説明いたします。

フィジカルアセスメントとは?

フィジカルアセスメントとは、血圧、脈拍、体温、呼吸数などのバイタルサイン(身体的情報)を収集して患者さんの症状や状態を把握するための医療行為です。
 
医師や看護師と一緒に、在宅ケアを行う医療チームの一員として、薬剤師が一定の役割を果たすことを期待するというのが、厚生労働省が目指す地域包括ケアシステムなのですが、その一環として、薬剤師のフィジカルアセスメントがあります。
 
薬剤師のフィジカルアセスメントによって、投薬による副作用の発生を防いだり、薬の種類や用量に間違いはないかを検証するなどして、最適な医療行為を確実に行うことが期待されています。

フィジカルアセスメントを学ぶメリット

在宅医療の現場は、今後ますます増えると予想されていますが、ヘルパーさんが介入できないフィジカルアセスメントに関しては、そのスキルを身につけた薬剤師が求められるシーンが多くなるはずです。
 
フィジカルアセスメントを学ぶことは、薬剤師にとっても自分で調剤や服薬指導をした患者さんと触れ合うことによって、薬の効き目や副作用を細かく確認する機会となり、薬剤師としてのさらなるスキルアップに繋がります。
「病院や薬局で調剤・服薬指導をする薬剤師」という一般的な薬剤師から、「あなたにお願いしたい」と求められるような存在になることも期待できます。

フィジカルアセスメントの学び方

バイタルサインを収集して患者さんの状態を把握するには一定の知識と訓練が必要になるため、薬剤師にとってもフィジカルアセスメントは馴染みのあるものではありません。
 
授業の一環としてフィジカルアセスメントが組み込まれている大学の薬学部もあるようですが、在職中の薬剤師がフィジカルアセスメントを学ぶには、「薬剤師フィジカルアセスメント研究会」や「日本在宅薬学会」が主催する講習会などを受けなければいけません。
 
最近では薬剤師を対象としたフィジカルアセスメントの講習会が各地で開催されるようになり、こうした講習会では、実技実習や、副作用の確認方法などの講義が行われています。
 
 
 


薬剤師のフィジカルアセスメントは、病院・調剤薬局・ドラッグストア・在宅療養など、様々な場面で必要となる重要なスキルです。転職の市場においても、有利になること間違いないでしょう。
薬剤師としてこれからの時代を生き抜いていくためにも、興味のある方はぜひ学んでみてはいかがでしょうか。