キャリアウーマン NEW 2018.04.06

【薬剤師認定制度】役立つ資格ってどれ?資格の種類をご紹介

薬剤師としてある程度の経験を積むと、これから先どのような仕事をしていくべきかなど、自分の将来について考えるかと思います。しかし自分が思い描く薬剤師モデルを実現させるために、いま何をするべきなのか分からず、同じ職場で働き続けている方も多いのではないでしょうか。
 
キャリアアップや専門性を高めていく為にやるべきことはいくつかありますが、資格を取得することも薬剤師キャリアウーマンとして生きていくための1つの方法です。
ここでは、「キャリアアップのために役立つ資格」と、「女性薬剤師が活かせる資格」を紹介したいと思います。
 

薬剤師の資格

【認定薬剤師】
認定薬剤師とは、特定の専門分野で一定水準以上の知識と技術を兼ね備え、研修や試験合格をするなどの実績をあげた薬剤師を「認定薬剤師」として認定する制度です。
医学や薬学は日を追うごとに高度になり、より専門家的になっています。そのため薬剤師にも、広く浅くではなく、特定の医療分野に関しての高度な技量と知識が求められるようになりました。そうしたスキルを十分に備えているかどうかを判断する材料として認定制度を設けられるようになったのです。
 
【専門薬剤師】
一般的には、認定薬剤師を取得後に「専門薬剤師」の認定へとステップアップします。他の薬剤師への指導的役割を果たし、研究業績が認められ、さらに試験に合格することで専門薬剤師として認定されます。
ただし、認定薬剤師を経て専門薬剤師になるというステップは絶対ではなく、認定薬剤師のみの資格や、認定薬剤師の認定を受けずに直接専門薬剤師として認定される資格もあります。
 

認定薬剤師の代表的な資格


【病院で働く薬剤師にオススメの資格】
 
・救急認定薬剤師
救急に関する深い知識及び十分な技能を有する薬剤師を養成するために創設された制度で、日本臨床救急医学会が認定しています。緊急を要する救急医療の現場で、感染管理、中毒、栄養管理など、医師や看護師とともに専門性の高い高度な連携でチーム医療を行うことが求められます。
総合病院のICUや救急救命センターなど、集中医療の分野で活躍することができます。
 
・がん薬物療法認定薬剤師
がん専門分野に関わる一定レベル以上の知識とスキルを有する薬剤師が、がん薬物療法の進歩・向上に貢献していくことを目指す資格です。
がん医療の進歩に伴って、多様化・高度化するがんの薬物療法に関しての良質な医療を提供する人材を養成するために、一般社団法人日本病院薬剤師会によって、がん薬物療法認定薬剤師の認定制度ができました。
主に病院におけるがん治療で、薬物療法の専門家として、医師や看護師らとともにがん患者をサポートします。
 
【学校で働く薬剤師にオススメの資格】

・小児薬物療法認定薬剤師
日本薬剤師研修センターと日本小児臨床薬理学会が2012年に設立した、比較的新しい資格制度です。 小児薬物療法分野における一定水準の知識と技能を有する薬剤師に認定を行っています。専門知識を小児薬物療法分野で役立てること、そして「患者である子ども」と「その保護者」に対して、医薬品に関するアドバイスや知識提供などを行うことが期待されている資格です。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、特別支援学校には、学校薬剤師を置くことを義務付けられており、学校内の環境衛生を維持・改善するための検査や助言などを通して、児童生徒の健康増進と心の成長に貢献します。
 
【女性薬剤師にオススメの資格】

・妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
日本病院薬剤師会が認定している認定薬剤師の資格の1つです。
「妊婦・授乳婦」及び「胎児・哺乳児」に対する薬物療法に必要な高度な知識と技術、倫理観をもつ薬剤師を育てることを目的としています。妊婦・授乳婦に関わる薬剤師が赤ちゃんへの薬物による影響について相談された時、正確な知識や情報を伝えることができるというのは、女性薬剤師にとって大きなメリットとなります。
 

専門薬剤師の代表的な資格


【病院で働く薬剤師にオススメの資格】

・がん専門薬剤師
がんの治療において、患者に合った抗がん薬の知識の提供や抗がん薬による副作用への対策、痛みを和らげるための対策などを受け持ちます。また、抗がん薬の適切な管理と、適切な環境下のもとで無菌調整も行います。
質の高いがん薬物療法を実践する薬剤師に対して、一般社団法人日本医療薬学会が認定する資格です。がん治療に関わる薬のあらゆる知識・技能を持ち、つねに最新の情報を収集しながらがんの薬物治療の発展を支えています。
主な仕事は「服薬指導」や「抗がん剤の調製」で、病棟、医薬品情報室、オンコロジーセンター(がん診療連携拠点病院)などで活躍することができます。
 
・感染制御専門薬剤師
一般社団法人日本病院薬剤師会が認定する資格で、感染制御専門薬剤師認定試験に合格すると、認定を申請することができます。
医療施設内における感染症の発症を予防することを「感染制御」と言います。
感染制御に関する深い知識と高度な技術を用いて、レベルの高い感染制御活動を実践するとともに、指導的役割および、研究活動も行うことができる薬剤師として活躍することを目指します。
病院などの医療機関で、医師や感染管理看護師らとともに、感染症の治療や予防に携わることができる資格です。
 
【製薬メーカーで働く薬剤師にオススメの資格】

・医薬品情報専門薬剤師
日本医薬品情報学会が認定する制度です。
医療現場において薬剤師は、情報を集めて、評価・加工して、医師や看護師らに提供する役割を担っております。その基礎となる医薬品情報に関する業務や教育を、高い専門性を持って担うことが求められている資格です。
製薬メーカーにおいては、学術情報部の責任者としてインタビューフォームの作成やMR研修を行う時などで重宝されます。
 
 
【女性薬剤師にオススメの資格】

・妊婦・授乳婦専門薬剤師
前述で紹介した【妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師】の資格を有している方で、他の薬剤師に対し指導的役割を果たすとともに、研究活動も行える能力があると認められた薬剤師の方を指し、同様に大きなメリットとなる資格です。妊婦・授乳婦に対する薬物療法の知識・技術はもちろんのこと、大きな不安を感じる妊婦さんのケアも必要となってくるので、女性ならではの細やかな気遣いが望まれる資格です。
 
 以上が代表的な資格です。それぞれ目指すキャリアは異なるので、自分のやりたいと思う分野を勉強し、専門性を高めるといいでしょう。
資格の取得は転職が有利に働くケースが想定されます。自分は「どのようなキャリアを歩みたいか」などをよく考えて、理想的な薬剤師モデルに近づくために資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。